演技の中に鯨を見つけてから撃ち取るまでの物語があります。
港から出た鯨船山車が鯨のいる場所まで、流し歌と呼ばれる櫓こぎの
世間話を表現した歌を唄いながらゆっくり移動します。
練り受けを頼んだ民家や鳥出神社等の特別な場所に着いたら
役歌の鯨を発見したという歌を唄います。
役歌 「沖の鴎が背美(セミ:せみ鯨の事)はと問えば、
背美はくるくるのほほへ後へくる、おめでたやぁ〜」
山車を左右に傾け鯨を追い詰めてゆきます。
鯨の巨体で大きな波が起こり、船が揺れている様子を表現しています。
鯨を追いつめますが、形成逆転して逆に鯨に追いかけられます。
再度、山車は体制を整え鯨を追い詰めてゆきます、
最後に海面から顔を出した鯨をハザシが銛を打ちます。
鯨をしとめた山車は、大漁を祝う内容の役歌を唄います。
〜で一つの物語が完結し、この繰り返しで祭りは行われます。
豪華絢爛な鯨船山車を激しく動かす姿は、まさに圧巻です。
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